【ネタバレあり】死ぬってどういうことだろう?「からっぽのいえ」から得られる解釈が面白い!

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どうもこんにちは。
アプリについてのレビューも書けたらなぁ…と思って色々漁っていたら、楽しすぎてブログの更新をすっかり怠ってしまっていたアラオです←
そんな僕がこの間ダウンロードして思いっきしはまってしまったのが、タイトルにあるアプリ「からっぽのいえ」です。

からっぽのいえ

からっぽのいえ
開発元:tokoronyori inc.
無料
posted withアプリーチ

プレイヤーはゲームを通じて、一体のロボットRJ6388265と、そのロボットの中に宿るOS、そして<みっちゃん><おとうさん>という、OSが語る2人の人間の物語に触れていきます。
ゲームは単純明快。
画面上空に漂う白い丸のアイコンをタップまたはなぞるだけ。
ミサイルが建物?から発射され、アイコンを攻撃してくれます。
それだけです。

IMG_1147.PNG

どうしてRJ6388265はここに存在しているのか?
何故ミサイルを飛ばしているのか?
「からっぽのいえ」ってなに?
最初は訳も分からないまま、取り敢えずミサイルを飛ばしていくことになります。
一定数消すと、物語が読めるようになります。
物語は全部で10個。
RJ6388265の中に宿る”人情的”な思考を持つよう命令づけられたOSの視点から語られます。
一つ物語を読むと家を増強できるようになります。
(上の画像は結構増強をした後のものです)
増強するともっとたくさんのアイコンが現れるようになり、次のストーリーを読むために必要な破壊数を容易に稼げるようになります。
しかし、一つ機能を増強するためには、記憶データを一つ削除しなければなりません。
プレイヤーはストーリーを進めるため、読んだ物語をRJ6388265のメモリから消していかなければなりません。
RJ6388265はある日、<おとうさん>と<みっちゃん>の住む家にやってきました。
亡くなってしまった<おかあさん>の代わりに、家事全般をするためです。
<みっちゃん>という当時幼い少女からは、RJ6388265は”あるじぇ”と呼ばれ、すっかり家族に溶け込んでいます。
あるじぇはロボットゆえに一切の感情は持たないはずです。
(人間的な思考をもつOSが入っているものの、あるじぇ本体にも意志があり、OSはそれを見守る役割だそう。)
でもどうやら<みっちゃん>のことにご執心のようで、<みっちゃん>が喜ぶために<みっちゃん>の好きな料理を作ったり、たわいのない話を聞いたり、まるで本当にお母さんのような愛情を抱いているように錯覚してしまう箇所がいくつもあります。
ストーリーが進むにつれ、<おとうさん><みっちゃん>はどんどん歳を重ねていきます。
でも、あるじぇはロボット。年齢という概念は存在しません。
そして、あるじぇは”成長””老化”という概念を理解できません。
物語後半からは「人の死とはどういうことか」というテーマが登場します。
歳月を重ねることで人間にやってくる”死”の存在を、あるじぇに宿るOSは次第に感じることとなります。
死ぬ、ということはどういうことだろう?
OSは考えるようになります。
ある日、<おとうさん>は亡くなってしまいました。
成長し、家を出て行った<みっちゃん>が、帰省する前日のことでした。
<おとうさん>はみっちゃんの帰省に合わせて家具を新調したり、あるじぇにいつもより多く料理を作るようお願いしたり、準備を進めていました。
でも楽しみにしていた娘の帰省を、楽しむことはできなくなってしまいました。
そしてOSは悟るのです。
死ぬ、ということは、明日したかったことが、もう永遠にできなくなる、ということだ、と。

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それはいずれ<みっちゃん>にもやってくることでしょう。
そして、10のストーリーを読み終わった後、OSにもその時が訪れます。
OSがあるじぇの中から死ぬ時、何を思って死ぬのかは是非プレイして確かめてみてほしいです!
そしてひとりぼっちになってしまったあるじぇはただ1人、からっぽの家を守り続けます。
<おとうさん>と<みっちゃん>がいつ帰ってきても大丈夫なように、ずっと。その身が朽ちるまで。